サラ金のグレーゾーンが廃止 改正貸金業法完全実施実現 |
政府は先ごろ改正貸金業法完全実施を閣議決定しました。その主な内容は ①出資法の上限金利(年29・2%)を利息制限法と同じ15~20%に引き下げてグレーゾーン金利を廃止する ②借入総額を年収の3分の1以下に制限する(個人事業主は対象外)の2点です。2点目の総量規制に該当する人は借り手の5割にも上るといわれています。これから借りたくても借りることができなくなりますから、この方々が相談先を探し始めるはずです。あなたの身近にそのような方がいたら、「さざなみ」を教えてあげてください。グレーゾーン金利はなくなったものの15~20%は高利です。個人事業主が総量規制の対象外になっていることも問題です。
高金利撲滅の大切な第一歩 「さざなみ」会長 重 加奈美
改正貸金業法が6月18日に完全実施されることになりました。多くの方々の尊い命が奪われたことを思い起こしています。改めて怒りを感じます。長い間苦しめられ続けた被害者が立ち上がり、声を挙げた運動の成果です。昨年から今年にかけて貸金業者や献金をもらっている国会議員が「施行の延期」、「規制の緩和」、「特例金利」などを求めて猛烈に抵抗していました。その抵抗を撥ね退けての完全実施です。サラ金地獄に逆戻りさせてはいけないと全国で被害者が立ち上がりました。高金利を撲滅するため、私たちが安心して暮らせる社会にしていくため、これからも闘っていきたいと思います。協力いただいた皆さんに感謝します。ありがとうございました。
「さざなみ」が定例の駅頭宣伝
毎月1回、JR吹田駅中央口で夜7時から40分間の宣伝行動を行っています。
4月は28日に実施しました。この日は重さんと谷川さん、事務局から1名が参加して相談会を案内するちらしを配りました。「サラ金の相談をしています」「多重債務で困っていませんか」「カードの相談をしています」と声をかけながら配っていると、声を聞いて手を伸ばしてくる人が沢山いて、40分間で用意した200枚余りのチラシがほぼなくなりました。その後、事務所で相談会。初めての相談者もあり、この日は久しぶりに多重債務の学習会を行いました。5月13日は過払い訴訟の全国一斉集団訴訟の日です。これに間に合わせようと準備している会員もいます。 |
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北大阪総合法律事務所と懇談会を開催 |
4月21日夜7時より、北大阪総合法律事務所からの要請を受けて懇談会が開催されました。法律事務所からは鎌田弁護士を始め7名の弁護士と3名の事務局員が参加され、吹田民商からは山口会長始め三役8名と「さざなみ」会長の重さんが参加しました。最初に、法律事務所から、相談件数の状況(鎌田弁護士報告)、多重債務問題の現状(名並弁護士報告)、年金担保貸付事業廃止についての意見書(中西弁護士報告)の報告がありました。民商からは西尾局長が実績パンフを使って民商の運動の内容を説明しました。法律事務所からは昨年豊中で開催した「連続講座」の内容が説明され、吹田でも開催できないかという申し入れがありました。それに対して、民商からは、なんでも相談会を役員中心でやっていることもあり、もし、吹田で開催するのであれば準備をして対応したいと応じました。時期や内容については後日協議することにしています。民商からは、民商が紹介する弁護士だから安心してお願いできるという会員さんが多くいることを自覚して、本人が納得いく解決になるように親切、丁寧に対応して欲しいと要望しました。懇談終了後、短時間ですが「さざなみ」の相談会を見学していただきました。 |
吹田民商「いんふぉめーしょん」No.760より 10.5.10 |