「さざなみ」はヤミ金業者を、絶対許さない! |
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吹田民商「いんふぉめーしょん」No.737 09.11.9 |
10月15日、ヤミ金被害者の方が事務所に訪れました。山下さん(仮名)は、一年程前から090金融という携帯電話で契約し、銀行振り込みでお金の貸し借りするヤミ金被害に苦しめられてきました。自営業をしていましたが廃業し自己破産した直後から、ヤミ金業者から電話やメールが頻繁に入るようになり、最初は無視していましたが、仕事がなく生活が苦しくなりつい1社から3万円借りてしまいました。その後は、返せなくなると1社また1社と紹介されとうとう13社になりました。そのすべてが金利1000%以上の悪質なヤミ金業者です。ヤミ金業者からの電話におびえ、奥さんや子どもに迷惑はかけられないと自殺まで考えていたときに吹田民商の会員さんが紹介してくれました。
さっそく山下さんは、吹田民商と「さざなみ」に入会し、ヤミ金業者と戦う決心をしました。翌日、告発状を持ち山下さんと事務局員2人で摂津警察署に行きました。090金融は、住所や名前がまったく分からないので被害届けは受理してもらえませんでしたが、自宅の重点パトロール、銀行口座の凍結や携帯電話への警告は約束しました。しかしその後、山下さんが1人で摂津警察署にヤミ金業者と電話での対応に行くと、ヤミ金業者から脅迫的なことを言われているにも関わらず民事不介入を理由に電話を変わろうともしませんでした。
次の水曜日「さざなみ」の相談会に来た山下さんは、会員のみなさんの前で今までの事を話しました。会員の方からは「ヤミ金業者は絶対許せないが警察も許せない」「ヤミ金をこの世から追い出そう」と言う声が上がりました。今後「さざなみ」では、会員全員が一致団結して警察に抗議し、ヤミ金が この世から無くなるまで活動します。
現在山下さんは、ヤミ金業者からいやがらせの電話がかかって来ますが、山下さんの強い意志と「さざなみ」という仲間の力で少しずつではありますがヤミ金業者に奪われた「人間らしさ」を取り戻しています。 |
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