融資制度の改悪許すなと504件の意見寄せられる |
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吹田民商「いんふぉめーしょん」No.780 10.10.11 |
大阪府は「財政構造改革プラン」で融資制度の改悪を強行しようとしています。その内容は ①直接支援の根幹である「預託」の原則廃止と「損失補償」の縮小 ②保証協会への直接申し込みを廃止し金融機関主導の審査に委ねると言うものです。この見直しは事実上の支援打ち切りに等しいと撤回の運動を続けてきました。
橋下知事と維新の会は、当初、府営住宅半減や福祉や教育、環境予算の削減などの「財政構造改革プラン」を一括して採択することをもくろんでいましたが、府議会の各委員会で審議されることになりました。三役会が8月下旬に吹田選出の府議会議員を要請訪問した際、井上議員(維新の会)がそのように述べていました。
8月5日から9月3日まで行われたパブリックコメントには全体で3363件もの府民意見が寄せられました。このうち、「中小企業向け融資制度の見直しに反対」の意見は504件にのぼり、全体意見のなかでも2番目の多さを示しています。このようなことも反映して、府は改悪案の大筋は変えようとはしていませんが、金利設定が「過度」にならないように金融機関に要請することや、開業資金や小規模事業資金の申し込みにおいては「保証協会への直接申し込みを可能にする方法も検討する」と回答しています。
全大阪的な運動の成果が生まれつつありますが、改悪案の骨格を変えるには至っていません。府議会に向けた一層の取り組みが求められています。
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