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日本政策金融公庫(旧国民生活金融公庫)と交渉を行いました
吹田民商「いんふぉめーしょん」No.719より 09.6.22
 6月16日午前中、日本政策金融公庫(旧国民生活金融公庫)と交渉を行いました。吹田民商から西尾事務局長と吉田・布施事務局員が参加。摂津民商、茨木民商、高槻民商、東淀川民商からも事務局長4名が参加しました。当局からは次長、業務課長、融資第2課長が対応されました。事前に行った申し入れについて回答をもらいました。
(1) 「セーフティーネット貸付」について
① 貴店での利用状況について、行政区ごとに分けて申込み件数と金額、実行数と実行額を明らかにしていただくこと。
回答
行政区ごとの把握はしていません。平成20年度のセーフティーネットは対前年度比で140%となっている。特に後半の伸びが大きかった。

② 実行できなかった申込者に共通している内容について説明していただくこと
③ 税金や公共料金の滞納、条件変更中、返済の乱れ、高利の借り換え、赤字の場合でも柔軟に対応していただくこと。
回答
一件、一件親身に相談を受けることを基本においている。滞納があるから、赤字だからと一律の線引きはしていない。そのことで融資を断ることはしない。なぜ滞納になったのか、赤字になったのか、その理由について明らかにして、今後の企業維持が継続していけるかどうか、企業が存続していけるかどうかを充分、検討して判断する。
高利があるから申込みを却下することはない。高利を借りるに至った経過や返済状況など総合的に判断していく。現在そういった方の特別相談窓口も設けている。
税金を完納していることが前提条件とはなるが、第3者保証人をつけて頂く制度であれば、滞納になった理由を充分お聞きして、実行までに完納するか、分納で税務署と同意している場合など対応している。
追加融資については基本的に残金が半分以下になっていることを目安に申し込みを受け付けている。現在、経済対策として、6~7割程度の方にも、資金の有効性など判断して受付を行っている

(2) 新規開業資金における自己資金の形成過程について柔軟に対応していただくこと。
回答

基本は資金を持っている方ですが、それだけで判断はしていない。ゼロは困るが、開業に至る経緯や経験年数など総合的に見ていくことになる。また、タンス預金で資金があるという場合確認することができないので判断は困難になるが、それまでの収入など貯蓄が可能かどうかを判断する。また、親族からの借り入れも自己資金としてみる。

(3) 融資を実行できない時には、その理由を申込者に的確に指摘していただくとともに、改善の方向についても助言していただくこと。
回答

面接時に融資が困難だと判断した段階で、次の申し込みのためにも、問題点や改善点をきちんと説明するよう指導している。
調査でダメだった時には、本人からの問い合わせがあれば、金融機関として知りえたことなど話せないこともあるが、ダメだった理由についてはすべて説明するようにしている。
担当者からの説明で充分理解ができない時は、融資課長に連絡をいただければ対応していく。また、職員にも充分説明するよう再度指導していく。

(4) 信頼できる仲間の立会いにつては柔軟に対応していただくこと。
回答
面接や条件変更時など、個人情報保護との関係で基本的には立ち会いは遠慮していただいています。申込みの事前相談時については一緒にお話を伺うことはある。
面接は基本的に申込者本人だけ。中小企業はその経営者の姿勢を見ていくことが重要ですから。

回答に対して
面接など立会いについて、全商連と金融公庫本部との話し合いの中、「柔軟に対応していく」と回答されています。本部にも問い合わせて検討をしてください。

(5) 当会の申し入れ事項をすべての職員に徹底していただくこと。
回答

徹底していく。

その他・・・政策金融公庫になって,色んな制度が新設されているが、説明会を開いていただけないか
回答
今月15日からも雇用維持、拡大の融資で金利を0・1%引き下げることにもなりました。
説明会については検討します。



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