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断られた融資が全額実現! 「あきらめないで良かった」
吹田民商「いんふぉめーしょん」No.712より
 ニュータウン支部の重さん(内装)の融資が4月16日に実現しました。昨年11月に申し込んだときには断られていたので半年かけて希望額の全額を実現させたことになります。重夫妻は、「諦めないで取り組んできて本当に良かった。これで仕事に全力投球できる」と喜んでいます。
 重さんの資金繰りが厳しくなったのは2007年の秋からです。あてにしていた数百万円の売掛金が入りませんでした。それでも、下請けには支払いをしなければなりません。保証協会の返済を金利だけにしてもらい、材料屋さんにも無理を聞いてもらってきました。しかし、それも短期間のことで、その後は、材料を買う度に現金をその場で払ってきました。多額の買掛金が発生しています。この状態を何とかしたいと夫婦で力を合わせて乗り越えてきました。昨年5月から民商が開催した「経営塾」にも参加して勉強してきました。
 そのときに実施されたのが「緊急融資」でした。断られるかもしれないと思いながらも11月の半ばに支部の会員と一緒に保証協会に申し込みました。予想どおり受付段階で「難しい」と言われました。12月上旬には審査もしないで「取り下げ」てしまいました。少なくとも審査はするだろうと思っていた重さんは納得できませんでした。それで、支部長の岡田さんと一緒に保証協会に出向き、支店長に「審査」を要望しました。民商も、同時期に起きていた問題の是正を求めて保証協会や近畿経済産業局に立て続けに申し入れを行いました。近畿経済産業局も審査はするべきとの立場で保証協会と折衝してくれました。
 結局、審査をさせる事はできませんでしたが、この一連の働きかけを通して「元に戻して3ヶ月たてば審査する」との確約を得ることができました。それから3ヶ月間必死でやりくりして返済額全額を返してきました。3回目が返済される3月16日に再申し込みをしました。4月になるとすぐに面接を求めて保証協会に電話。面接の際は夫婦で出向いていって実情や今後の展望を担当者に説明しました。こうして、希望額全額の融資が実現されたのです。11月に一緒に申し込んだ支部の仲間も、再申し込みで全額実現しました。
 重さんは「経営塾」やこの取り組みを通して、「待ち」の姿勢ではなく、問題があれば、自分の意思で方針をもって意識的に関わっていくことの大切さを学びました。「ぶれないもの」を経営塾で学んだことが、今後の展望を大きくしていると語っています。

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