もどる
吹田税務署の謙虚で誠実な謝罪を受け調査終了
 12月2日の午後、北支部の新会員さんの税務調査が円満な形で終了しました。人権を無視した税務調査を受け、その上、重加算税の対象にされたことに納得できないと6月21日に民商に相談に来られてから約半年間もかかりました。入会以降、3度の請願書提出、4度の調査立会、数多くの対策会議、税務署申し入れ、5年分の資料の見直し作業など一貫して税務署の不当性を明らかにするための闘いを展開してきました。日本国憲法に基づく「納税者の権利」や税務運営方針を学ぶことで本人の自覚が徐々に高まっていきました。無知な中、「税務署員を心から信頼して」一人で対応してきたことが、信頼していた税務署員から「犯罪人扱い」されるところまで追い込まれた原因であったことに気付いたことが、本人の自覚を高める原動力になりました。そして、民商の仲間を絶対的に信頼してくれたこともこの結果に結びついた犬きな要因です。
 8月26日に2名の税務署員の交替を求めてから3か月後の11月29日、民商入会後4回目の調査がありました。この席には、責任ある立場の署員の方が同席していただき、本人の意見に真摯に耳を傾けていただきました。そして、数度にわたり、「行き過ぎた税務調査」であったことの事実を認め、誠実で謙虚な反省に基づく謝罪がありました。最初から5年調査であったこと、机を叩いて自白を強要されたこと、税理士に対する失礼な対応などが、その内容です。吹田税務署に、このような人権を尊重した考えをもった役職者がいることは吹田だけではなく、日本の民主主義にとっても救いです。今後とも、この考えが吹田税務署と全国の税務署の基本に座ることを切望します。税額についても本人の主張が尊重されたうえ、重加算税の対象からも外れました。本人の頑張り、仲間の励まし、吹田民商の主張する論理と団結の力、そして、吹田税務署の「行き過ぎた税務調査を是正する」勇気ある対応が、円満解決という近年にない結果を生み出す要因となりました。ご支援していただいた多くの皆さんに感謝を申し上げます。有難うございます。
吹田民商「いんふぉめーしょん」No.837 11.12.12

もどる