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吹田税務署が強硬な預金差押え徴収統括官が挑発的な発言を繰り返す
 11月10日に相談に来られたNさん(法人・建設業)から、吹田税務署の突然の預金の差押えで、滞納税額400万円以上を引き出され、予定していた人件費が支払えないと相談がありました。Nさんに10日午後、金融機関から税務署が預金を差し押えたと連絡があり、急いで税務署の徴収担当者に、人件費を払う予定なので差押えを解除してほしいと相談しましたが、署員は解除に応じず、Nさんも予定があったため、仕事に戻りました。再度夕方に税務署へ相談に行きましたが、解除されませんでした。相談を受けて事態を重く見た民商では、翌日の朝すぐに吹田税務署へ交渉に行くことにしました。
 11日に本人と村上常任理事を含む5名で交渉に臨みました。Nさんの担当署員と徴収の統括官が対応に出てくるものの、統括官が強硬な態度を示し、本人に対して挑発的な発言を繰り返しました。前日までは担当署員と穏便に話していた本人を激怒させ、謝罪を求めて抗議しました。それでも1時間半の交渉の中で態度を改めず、返還にも応じないことから、再度14日に要望書を提出しています。

態度を改めるとともに、実情に沿った対応を
徴収担当の税務署員は、現在の経済情勢が厳しいことを滞納整理の相談の中で最も理解しているはずです。Nさん自身も今年になって2件の売掛金未回収があることを署員に話しています。署員は実情に沿って相談に乗るとともに、事前に人件費の支払いがあることがわかっているのであれば、09年の与謝野財務相の答弁に沿って、生存権的財産は保護すべきです。今回の強硬な徴収と挑発的な態度は、到底許されるものではありません。
統括官の発言
相談に入る前から、
(相談を)「理解するつもりはない。」「話を聞く気はない。」

差押えで引き出した預金を返してほしいと話すと、
「できません。既に取り立ててしまっている。個人(事業)の滞納は終わりました。(残りの)法人の方はどうします。」

本人がこのままでは給与が払えないと話すと
「給料を払うのは社長さんの義務でしょ。払えばいいじゃないですか。」

本人が払う意思はあると話すことに対して
「納めてないじゃないですか。滞納してるじゃないですか。」

差押え後の残り約300万円の滞納税額について
「今年中に(2か月で)完納できる納付計画を出してもらわないと」

今回の徴収はやりすぎだとの周囲からの抗議に対して
「税金を滞納することは悪いことではないのですか。」

帰る間際に11月中に納付計画を示すと本人が話すと
「訳のわからない納付計画を持ってきてもらっても困ります。」

担当署員の発言
商工新聞で紹介された09年の与謝野財務相の答弁に
(統括官に耳打ちで)「前の話です。」
吹田民商「いんふぉめーしょん」No.834 11.11.21

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