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環境モデル都市飯田 エコハウス(環境共生型住宅)を視察して
 南信州飯田下伊奈地域の自然を活用したエコハウスを視察してきました。飯田市は、環境文化都市のまちづくりの一環として、エコハウスを実現させました。この住宅は、徹底して地域の自然エネルギーを取り込んでいます。1つは、自然風の利用です。室内設計で夏期、夜間の涼しい外気を取り入れていることです。これでクーラーの利用が抑えられます。2つは、昼光利用です。昼間の明るさを室内に取り入れる仕組みを作っていることです。このことによって人工照明時間を減らしています。3つは、太陽光発電です。豊富な日照時間(月平均200時間)を活用し、南面にパネルを設置することで、効率よく自己発電しています。4つは、日射熱の利用です。南信州は日射量も豊富なので冬期、昼間の日射熱を取得し、蓄熱して夜間に活用しています。5つは、太陽熱給湯です。太陽熱で直接水を温め、給湯する太陽熱温水器を採用しています。6つは、地中熱利用です。冬期には地中の熱を暖房として活用し、夏期には地上の熱を地中に放出し、冷房として活用しています。
 あと建物外皮の熱遮断技術や、省エネルギー設備技術も取り入れられていました。
 地域森林資源の活用も重視されていました。1つは、南信州材(地域産木材)の使用です。2つは、家具は地元作家の手作り。3つは、端材や間伐材により作られたペレットをエネルギーとして使用します。
 この視察で、いかに飯田市が、地域にふさわしい、地域資源を活用し、地域住民と一緒になって、環境にやさしい街づくりに取り組んでいるかが、よくわかりました。
(事務局 知名定光)
吹田民商「いんふぉめーしょん」No.851 12.4.2