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吹田市が物品購入の市内業者優先発注を
 吹田市が官公需において「物品」分野のみを、市内業者に優先的に発注する事がこのほどわかりました。10月1日から施行され、平成23年から本格実施されることになっています。この決定は吹田民商の長年の要求運動が実ったものであり、関係する事業者はもちろんのこと、地域経済の循環を求め続けて運動してきた多くの皆さんから歓迎され喜ばれています。
 吹田民商は、官公需における市内業者発注割合の低下を告発し、2002年以降広く世論に訴える運動をしてきました。吹田市産業振興条例の審議の中でも積極的に官公需問題をとりあげ、「市内の中小企業者の受注機会の増大を図ること」との条項を入れ込むことにこだわりました。また、今年1月1日に施行された「地域経済における商業の活性化に関する要綱」の審議でも、市の役割に「商業者等への官公需の確保」の条項を入れ込むために奮闘しました。官公需問題では、商工会議所や商店連合会の皆さんも同様の意見を表明され、完全に意見の一致をみていました。「お金が欲しいわけではない。仕事が欲しいのだ。」と発言された他団体の役員さんの発言は大変印象的でした。吹田市産業労働にぎわい部の幹部職員の皆さんも条例にある「循環」の内容を財政担当部署に説明して、この要望が実現するよう力を尽くされました。こうした市内中小企業者の切実な声が、振興条例の後押しもあって、行政を動かして今回の重要な決定へと結びついていきました。
 市は今後、入札及び見積合わせにおいて指名順位を設定するなどして、市内業者に優先的に発注する仕組みを導入する方向です。民商では適当な時期に市内業者の声を集約して、この決定の趣旨が活かされるよう要望していくとともに、物品のみならず「工事」や「役務」の分野にも市内業者優先が広がるように運動を続けていく決意です。
吹田民商「いんふぉめーしょん」No.781 10.10.116

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