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民主、自民の受け皿が「維新の会」で安心か!?
 一斉地方選挙前半戦が終わりました。大阪では「大阪維新の会」が大躍進し、既成政党といわれる自民、民主、共産が後退しました。選挙の結果を見て、「どうして?」と思っている有権者が多いのではないでしょうか。会員の皆さんの感想を聞いてみると戸惑いの声が多数を占めていました。「維新の会」は「改革」を訴えていたものの、何をどのように変えるかえを語っていないからです。それでも、有権者の多くは変化を求めました。だから、民主や自民、共産ではなく、「維新の会」を選択したと思われます。でも、これだけの大躍進を知り、やはり戸惑っているのではないでしょうか。「維新の会」は次の議会に府議会議員の2割削減を提案すると言っています。定数の削減は財政問題と絡めて議論されがちですが、民意を切り捨てる政策であることに気づかなければなりません。国政でも選挙制度を改悪して少数政党を切り捨ててきました。その結果が格差の拡大であり、貧困の広がりでした。私たち弱者は常に騙され続けています。定数削減は格差と貧困を広げる道です。
 ここで立ち止まって、橋下知事が今までやってきたことを考えて見ましょう。彼は「子どもに笑顔を」と言って当選したのに、弱者切り捨ての政策をドンドン推進してきました。常に敵をつくり、自分の意に沿わない意見には耳を傾けることはなく罵倒してきました。それをマスコミが報道して既成事実化してきました。この政治手法は東京都の石原知事や構造改革を推進した小泉元総理を真似たものです。政治手法だけではありません。福祉を切り捨て、弱者を切り捨てるところまで同じです。橋下知事がやろうとしていることは、住民の中に対立を煽り、「負けたのはあんたが悪い」、「自分のことは自分でやれ」と自己責任を押し付けているだけです。これは政治ではありません。地震や津波などの自然災害や原発事故が心配されている今、社会的連帯を育む政治家こそ求められています。
 吹田市長には日本国憲法の精神に立って政治を行う正森かつやさんになっていただきましょう。
吹田民商「いんふぉめーしょん」No.805 11.4.18

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