以前新聞報道等でエキスポランド跡地を三井不動産が落札し、大型施設建設計画が打ち出されていました。6月25日、三井不動産は環境アセスメント条例にもとづくエキスポランド跡地での施設概要を吹田市に提出しました。提案書によると延べ床面積は316,300㎡、店舗面積96,000㎡うち物販約55%、飲食約10%、サービス約35%が計画されていて、水族館、映画館、温泉、観覧車とともに300店の店舗を計画し三井が全国的に展開するアウトレット店が施設の中核となることが明らかになっています。
想定利用客数は、年間2000万人を想定。休日1日当たり約6万人の来客数を想定しています、来場者はほとんどが車利用と考えられます。周辺の渋滞が心配され、ガンバの試合日には複合的な混雑が起こります。
三井は、この事業による環境影響評価を実施する地域の範囲は、原則として、事業計画から概ね500mの範囲とし、事業計画が存在する千里万博公園と周辺の青葉丘北、清水、山田東1丁目、2丁目、3丁目、4丁目の範囲としています。概ね500mとされている地域だけでなく吹田市全域、近隣の自治体にも大きな影響を与えます。1988年に制定された環境アセス条例は、吹田市独自の環境を守るシステムのおかげで、乱開発がくいとめられ、市内で大渋滞を引き起こすこともなく、千里丘陵の自然が守られてきていました。大型開発を進めるために、環境アセス条例を骨抜きにしようという動きもあります。環境を守る貴重な環境アセス条例を生かしましょう。
大店立地法により、行政指導は大阪府の管轄となり、吹田市は、環境アクセス条例で影響を調査し、指導にあたります。大阪府が大規模な集客をハードルにして三井を事業者として決定した経過があり、吹田市は「歓迎」としているのが現実です。
三井の「提案書」は、市役所、コミセンなどで情報公開しています。意見書の提出が8月10日までとなっています。地元経済の影響や環境に対する影響など大きなものが予想されます。おおいに学習会し、吹田市に意見書を上げていきましょう。
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