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自分が働きかけて経営環境を変化させる
吹田民商「いんふぉめーしょん」No.772 10.8.6.
 7月28日に第3回目の「経営の基本を学ぶ連続講座」を開催しました。参加者は16名でした。2回目と同じように前回の講座で学んで実行したことを交流しました。「いままで客数を増やすことだけ考えて努力していたが、今のお客さんに魅力のある商品を提供することも考えるようにした。」「インターネットの交流からお客さんを増やすことを意識していたが、先月は一人、京都からお客さんが来てくれた。」など、参加者が今までとは違う工夫を始めていることが交流されました。
 それから講師の高木さんから前回の講演の感想から出されていた質問に答えていただき、「他者依存」ではなく「自己依存」で考えること、「楽をする」の対極になるのは「苦労する」ではなく「充実する」になると答えていただきました。そこから本題の「経営には必要な機能が二つある」をテーマに講演していただきました。マーケティングとイノベーション(経営革新)が二つの経営の必要な機能であること、マーケティングでは「自分の目」に陥りやすく「お客さんの目」を常に意識することが必要、イノベーション(経営革新)では、変化を問題としてとらえてしまうのではなく、変化に対応する意識、チャンスと見出すこと、自分が働き掛けて環境を変化させることが大切と話されました。
 前回と同じように交流会を行ない、「本日の講演から学んだこと」「経営が思い通りにいかない原因について」をテーマにしました。
 交流会では、学んだことの中で「『楽をする』の対象になることは『充実する』と先生が話していたが、一体何が『楽をする』になるのか」と討論が始まり、他の参加者からは、「気になるところをいつもきれいにするよう心がけていて、放っておくと気になって仕方がな い」「放っ ておけるようになることが『楽をする』、しかしそれでは悪循環になるのはよくわかる」「堕落することではないか」と講演の中身を深めあいました。経営が上手くいかない原因については、「駐車違反が厳しくなってから、遠方から来るお客さんが減った」「近くにコンビニができてから売上が下がった」など、なかなか解決できない厳しい状況が出されました。
 交流会終了後に高木さんは「外的環境の変化を見るときには、経営のイノベーション(革新)のチャンスとして見ることが大切」と交流会のまとめの中で話されていました。
 参加者からの感想文では「自身の得意分野をさらに集中的に勉強することにします。」「楽をしようとせず、仕事を人生を充実するためにやりたい」「問題ではなくチャンスととらえる。ネガティブではなく、ポジティブに!」「今まで見て見ぬふりをしてきたことをもう一度きちんとやり直します」など書かれていました。

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