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第2回「経営の基本を学ぶ連続講座」開催!
吹田民商「いんふぉめーしょん」No.767 10.7.5
人・もの・お金の順番をまちがわないこと
 6月23日に「経営の基本を学ぶ連続講座」の2回目を22名の参加で開催しました。講師は経営革新コンサルタントの高木 学さん。P.F.ドラッカーの「マネジメント」を基礎にした連続講座です。
 授業に入る前に連続講座の1回目から2回目までの間で、実践したことを交流しました。「なかなか実践できないことだが、前回の講座の“自分のしたいことではなく周りから期待されていることをする”を常に思い浮かべるようにしていた。」(橋詰さん)「(セールのビラを参加者全員に配り)自分の商品の最大の魅力は何かを考えて、広告のプロと相談しながら作りました。ビラ作成と1万枚の配布に10万円かかったが、このままではいけないと気合いを入れてやってみました。」(西宮さん)「時間の使い方を大切にしようと常に気をつけている。」(後藤さん)などの報告がありました。
 その後、「経営の基本①『商売(ビジネス)の目的は顧客の創造である』」をテーマに高木さんが講演。高木さんは、「人間を尊重する経営をしてほしい。仕事は人が幸せになるためにある。」「利益とは前提・条件であって目的にしてはいけない。」「人がいて、物がいるから、お金になる。これが商売の基本で人・物・金の順番を間違えると破綻する」「人のお客さんを奪うやり方では利益は生まれない。」など話されていました。
 感想を書く時間を取ったあと、「あなたの顧客は、どのような人ですか?あなたは、どのように顧客を創造しますか?」をテーマに3グループに分かれて討論を行いました。「大店法がなくなってからはお客さんを奪い続けられて今があって、どうしていけばいいんだろう」(Hさん)から議論が始まった分散会では、「この人はうちの店には来ない、ならどこの店に行くんだろうと想像してみるのもいい。」(竹田さん)「自分は店舗がないから新しいお客さんはほとんどが紹介。常に笑顔とお客さんへの感謝を忘れずに仕事をしている。」(岡田さん)などの意見交換をしました。
 3つの交流会の報告が終わったあと講師の高木さんからは、「一緒に勉強することが組織の強みになります。今日伝えたかったことは、お客さんがいてその人の問題を解決していくことが仕事になり、自分が地域に必要とされる人になっていけば仕事も集まってくる。もう今はほとんどの仕事は飽和状態ではないのかと感じても、国や大企業のやっていることでは「ダメ」「物足りない」から仕事が見つかる。自分にあったお客さんは必ずいるので、見つけ出してほしい」とのまとめで2回目の講座が終了しました。参加者からは「社会の問題を探し、人の喜ぶことを考えて実行したい」「自分の店にあったお客様を創造するということを考えたい」「一人ひとりのお客さんに満足してもらうことで口コミからお客さんを増やしたい」「もう一度開業した頃のハングリー精神を出して、経営を新しく前に押し出したい」「マーケティングや顧客層の分析が重要だとわかりました」などの感想がありました。