5月24日~26日まで、神戸市で開催された全商連の総会に参加してきました。本当はもっと若い人に行って欲しいのですが、3日間ともなると仕事の関係もあり、なかなか時間の都合がつかないということもあり、比較的時間の融通がきく私が参加してきました。
私は分散会で、「なんでも相談会」を支部単位で開催していることについて発言しました。相談会は民商単位では、全国どこの民商でも取り組まれています。事務局と役員が中心になっての相談会です。吹田民商では、支部の役員、会員が力をあわせて取り組もうということになったのです。
当初、「難しい内容だったら答えられへんで」「税金のことならある程度答えられるけど、金融や多重債務など、どこまでこたえられるのか」といった議論もあったのです。「難しい問題は専門家に任せよう。医療なら相川病院、法律問題は弁護士に任せよう。とにかく地域に根ざした民商運動を大事にしょう」ということになったのです。
それと「相談会は民商の会員拡大につなげるもの」という先入観が、正直ありました。この点では事務局長から「相談会は、自分たちが日ごろ学んでいること、税金のこと、税務署とのやりとりなどを地域の人たちに返していく目的が大きい。気軽になんでも相談できる、そんな場を民商が提供していくことが大事なのでは」というアドバイスがありました。目からウロコではありませんが、不況、貧困、格差社会など、こんな時代だからこそ民商の役割は大きいと改めて実感しました。こうして11ある支部が、それぞれが会場を設定し、ビラも会員さんの力を借りながら配布して相談会を開催するようになりました。先日、ある会場で高齢の男性が相談に来られて、「年金特別便」についての相談がありました。ただでさえややこしいのに、高齢ということもあり、相談に来られたのですが、よほど気に入っていただけたのか、しばらく話し込んでいかれたとのこと。今から、国保の保険料決定通知書や住民税、固定資産税などいろんな書類が役所から送られてきます。そんなときに、地域に根ざした民商のなんでも相談会が、大きな役割を発揮するんだと確信しました。そういう意味でも、全商連の総会でも私の発言は、民商の役割、支部の活動という点で注目されました。
私は支部単位の相談会という活動について、もう一つ感じていることがあります。ややもすると事務局に任せっきり、ということがありがちです。でも、民商は一人ひとりの会員が学習し、行動し、お互いに高めあう組織だと思うんですよね。役員も支部役員も、一人ひとりの会員もお互いに助け合い、励ましあいながらくらしと営業を守り、育てていく組織なんですよね。そうして培った知恵や力を地域の人たちと共有して、少しでも安定したくらし、住みよい街づくりをしていく。このことが民商運動の素晴らしさだと思うんです。長い民商の役員経験はありましたが、この数年で本当の民商運動が分かったように思います。
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