憲法とは何か |
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法律は、駐車禁止や飲酒は20歳からなど国家権力が国民を規制するもので、憲法は国家権力のいきすぎや暴走を制限し、国民の自由・権利を保障するものです。「国」はすべての人に人間らしい生活を保障する義務があり、そのために国家権力や公務員が憲法を守る義務を持ちます。国民に守りなさいというものではないことが強調されました。
そして、憲法によって国家権力に縛りをかけるという考え方が「近代立憲主義」であり、「一人ひとりの人間を大切にする、すばらしい憲法」が日本国憲法であることが力説されました。
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輝く基本的人権 |
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明治憲法では、天皇から一部認められた人に与えられていた国民権が、日本国憲法によって「すべての国民」に基本的人権が与えられました。その人権保障の根底あるのは「すべての国民は個人として尊重される」「生命、自由及び幸福追求に対する権利(第13条)」であり、一人ひとりの人間の存在はかけがえのないもので、大事にされなければならず、人権とは人間が人間らしく生きていくうえで不可欠とされる権利であり、最大限尊重されるべきものであるとされていました。 |
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憲法を変えようとする勢力の本音 |
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いわねさんは、今建前として「プライバシー権」や「環境権」など「新しい人権」といわれるものを取り入れるために新しい憲法が必要だという考え方がもちだされたりするが、「幸福追求に対する権利」があれば十分対応できると確信されていました。
また、憲法改悪勢力である自民党や民主党の恐ろしいところは、国家権力を縛るのではなく、国民を縛る憲法草案を作っていることであり、読売新聞の改憲試案では、第99条・公務員の憲法遵守義務を削除し、「この憲法は、日本国の最高規範であり、国民はこれを遵守しなければならない」となっており、どの草案、試案も「人類の多年にわたる努力の成果」である立憲主義を全く無視する試案であることを指摘されていました。
いずれも共通して言えることは、「個人より公益」「国家権力の制限から国民の制限」になっていることが大問題で、とても「憲法」といえるものではないとのことでした。
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大きな拍手の中で学習会もおわり、参加者からは「今までの憲法の学習会と切り口が違って、すごく勉強になった」「法律と憲法の違いや、公共の福祉と公の秩序の違いがよく分かった」「元気そうないわねさんと会えてよかった」など感想が寄せられました。 |