戦争は戦争の顔をして来ません!
9月11日からはじまった「いわね良」さんの憲法連続講座が10月18日をもちまして終了しました。(07.10.31)

日本国憲法は押し付けられたものではない!
 今回のテーマは、日本国憲法が改憲派の言う、GHQ(連合国軍最高司令官総司令部)の「押し付け憲法」ではなく、国民による自主憲法案―国民主権・基本的人権など日本人の願いと誇りが反映された憲法であること、日本国憲法制定の足跡から学ぶことでした。
GHQを驚嘆させた「憲法研究会」案
 戦後、明治憲法に変わる憲法草案の動きが活発化し、政府や国による「自主憲法」改正案が出されました。
 しかし、そのほとんどが明治憲法の若干の手直しに終始するものでしたが、鈴木安蔵(憲法学者)らの憲法研究会の案が「民主主義的で賛成できる」とGHQ民生局法規課長ラウエル陸軍中佐が高く評価する所見を民生局長と連名で総司令部に提出され、総司令部もこの憲法研究会案に注目しながら独自に日本の憲法について調査・研究を行っていきます。
 憲法研究会による「自主憲法」は国民主権、基本的人権が明記され、日本国憲法の基本的な内容が反映されました。そのうえに世界の憲法の優れた権利、自由の保障、民主主義的な仕組み、平和主義が反映され、なによりも平和主義(前文、9条)の戦争放棄や不戦を定めた各国の憲法や国際条約をさらに発展させた世界に誇る憲法が制定されたのです。
憲法は自分のものとして、暮らしにいかすこと
いわねさんは講座を締めくくる発言で、「戦争は戦争の顔をして来ません」と述べ、「今アフガンやイラクに自衛隊が派兵され、国会では「テロ特措法」に代わるアメリカの戦争に協力する新しい法律が提出されようとしている。私たち自身が自身の未来を選択するために、憲法を自分のものとして学びなおし、日々行使していきましょう」と結ばれました。
 50人近い参加者は講演に聞き入り、感謝の大きな拍手を送りました。

憲法学習会を開催しました!  講師はいわね良さん!
9月11日(火)夜7時30分から、吹田民商会館で憲法学習会が開催されました。講師は待ちに待った、いわね良さんでした。
まず、いわねさんが「4月の市長選挙では、みなさんに大変お世話になりました。選挙が終わって憲法の勉強をし直していたところに講師のお話をいただいて、お礼の気持ちもこめて引き受けさせていただきました」と挨拶されました。

憲法とは何か
 法律は、駐車禁止や飲酒は20歳からなど国家権力が国民を規制するもので、憲法は国家権力のいきすぎや暴走を制限し、国民の自由・権利を保障するものです。「国」はすべての人に人間らしい生活を保障する義務があり、そのために国家権力や公務員が憲法を守る義務を持ちます。国民に守りなさいというものではないことが強調されました。
 そして、憲法によって国家権力に縛りをかけるという考え方が「近代立憲主義」であり、「一人ひとりの人間を大切にする、すばらしい憲法」が日本国憲法であることが力説されました。
輝く基本的人権
 明治憲法では、天皇から一部認められた人に与えられていた国民権が、日本国憲法によって「すべての国民」に基本的人権が与えられました。その人権保障の根底あるのは「すべての国民は個人として尊重される」「生命、自由及び幸福追求に対する権利(第13条)」であり、一人ひとりの人間の存在はかけがえのないもので、大事にされなければならず、人権とは人間が人間らしく生きていくうえで不可欠とされる権利であり、最大限尊重されるべきものであるとされていました。
憲法を変えようとする勢力の本音
 いわねさんは、今建前として「プライバシー権」や「環境権」など「新しい人権」といわれるものを取り入れるために新しい憲法が必要だという考え方がもちだされたりするが、「幸福追求に対する権利」があれば十分対応できると確信されていました。
 また、憲法改悪勢力である自民党や民主党の恐ろしいところは、国家権力を縛るのではなく、国民を縛る憲法草案を作っていることであり、読売新聞の改憲試案では、第99条・公務員の憲法遵守義務を削除し、「この憲法は、日本国の最高規範であり、国民はこれを遵守しなければならない」となっており、どの草案、試案も「人類の多年にわたる努力の成果」である立憲主義を全く無視する試案であることを指摘されていました。
 いずれも共通して言えることは、「個人より公益」「国家権力の制限から国民の制限」になっていることが大問題で、とても「憲法」といえるものではないとのことでした。
 
 大きな拍手の中で学習会もおわり、参加者からは「今までの憲法の学習会と切り口が違って、すごく勉強になった」「法律と憲法の違いや、公共の福祉と公の秩序の違いがよく分かった」「元気そうないわねさんと会えてよかった」など感想が寄せられました。

トップページに戻る

  〒564-0013 吹田市川園町20-1
TEL 06-6383-2211  FAX 06-6382-8190