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ストップ!「ゼロクリア大作戦」 市民のくらしに影響ある事業を勝手に廃止するな!
吹田民商「いんふぉめーしょん」No.751 10.3.1.
 「ゼロクリア大作戦」は、昭和生まれの事業をすべて廃止しようとするもの。この計画によって、市民生活や行政のあり方を大きく変えるものであるにもかかわらず、吹田市は市民を遠ざけた「密室」「少人数」の幹部の参加だけで決定しようとしています。
 さらに、いま吹田市は来年度予算の編成作業をすすめていますが、来年度予算から盛り込むはずの「ゼロクリア大作戦」とはどんな計画なのか、その概要すら市民に全く知らせていません。

「ゼロクリア大作戦」は市民生活削減計画
 阪口市長は、1月1日号の市報すいたの中で、「全事務事業ゼロクリア大作戦に着手し、149事業について廃止などの見直しをすることになりました」と述べていますが、この見直し内容とは、保育や学童保育の「直営以外の方法での実施」、地域包括支援センターの全部委託、図書カウンター業務の委託化、体育施設の指定管理者制度での民営化など、市民生活になくてはならない施設の民営化・民間委託化を推進しようとするものです。
 また昭和生まれの事業で、他市にはない高い行政サービスとしては、生活困窮者への夏・冬の見舞金事業、難病患者への給付金事業、障害者福祉年金、障害者施設の運営補助、介護保険料・利用料の減免制度、老人医療費の一部負担金助成、乳幼児健診や事後フォロー事業、乳幼児医療費助成、子育て支援事業、私立保育所や共同保育所への助成事業、男女共同参画の事業、中小企業への融資制度、障害児の療育支援事業、子ども会などが行う古新聞などの集団に回収への補助、就学援助制度など、多くの事業が上げられます。このような他市に比べて高い水準の行政サービスを「他市並み」に引き下げようとするのが「ゼロクリア大作戦」のねらいです。

大型開発優先では市民生活は守れません
 いま、国の政治も「コンクリートから人へ」と国民生活を守ることが強調されているのに、吹田市では、このような流れに逆行して、吹田操車場跡地開発をはじめとした大型公共事業を最優先し、市民生活を削減しようとする計画づくりがすすめられています。不況のもとで市民生活が大変な今、「住民福祉の増進」を図ることこそ自治体の役割ではないでしょうか。市民連絡会では、「市民のくらしに影響のある事業は勝手に廃止するな」と計画の中止・撤回を求めていきます。

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