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改正資金業法の早期の完全実施を求めて近畿集会
吹田民商「いんふぉめーしょん」No.724より 09.7.28
 第23回近畿クレジット・サラ金披害者交流集会が7月19日天満のPLP会館で開催されました。今年は、最短であれば12月から「改正化資金業法」の施行が行われる大切な節目の年です。「見直し」を求める勢力もあり、完全実施を強く求めていくことを改めて確認した集会となりました。全体で約200名、「ざざなみ」から12名が参加しました。冒頭に全国クレサラ対策協議会の本田事務局長と大阪府商工郎の代表からご挨拶を頂きました。吹田市からも2名の担当職員が参加されたとの紹介がありました。大変感動的でした。
 その後、「さざなみ」を代表して、事務次長の中川さんが被害体験報告を行いました。中川さんは、この日のために「心情書」を書き直して臨みました。会場はシーンとした雰囲気で、自分の頭で物事を考え行動することができるようになった中川さんの報告に聞き入りました。「時間とお金は大切なことに使おう」という「さざなみ」の合言葉が中川さんの生き方に根づいていることが聞いている皆さんに伝わる報告でした。昼食時間中に行ったエール交換会では重さんと川西さんが「さざなみ」の自己紹介を行いました。事前に二人で打ち合わせをして準備してきました。
 昼からは分科会が開かれました。現在相談中の大島さん(仮名)は、不安だらけでしたが、皆が「大丈夫だよ」と自分を励ましてくれて「来て本当によかった」と明るい笑頷となっていました。家計管理の分科会に参加した安原さんと川西さんは「大変ためになった」と喜んでいました。重さんと本下さんが参加した相談員交流会では「心情書」のこと15分以上も話題となり、連続して質問攻めにあったそうです。参加した皆が「さざなみ」がおこなってきた活動に確信がもてる集会となりました。

改正化資企業法とは
 平成18年に成立した法律で、これまで段階的にその施行がされてきましたが、早ければ本年12月、遅くても来年6月19日までに完全実施されることになっています。その特徴は3点。

上限金利を29.2%から利息制限法上限(20%以下)までに引き下げる。
過剰融資を禁止する。(収入の3分の1以上は貸付できない)
ヤミ金融に対する対策の強化(懲役5年→10年)です。

 政府は多重債務問題を解決するために施策を総合的かつ効果的に実施することとなっています。その一つが「生活福祉資金貸付事業」が見直されることです。継続的な就労支援や家計指導などを件いながら当面の生活費を借りる条件が大幅に改善されることになっています。
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