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国保料が値上げ!
赤字の解消を市民に押しつけてはならない!
 1月26日(木)午後2時から市役所において国保運営協議会が開催されました。民商や他団体の方を含め、用意されていた30人の傍聴席が満杯になりました。その協議会で赤字解消のために保険料を値上げすることが明らかになりました。それは、平成24年度から7・55%の値上げを3年間行うというもので、3年間で22%を超える値上げとなります。2人世帯の場合(1月26日 国保運営協議会 資料より試算)① 給与収入200万円(所得122万円)の方は国保料が現在の205、080円から毎年13、680円ずつ値上がりし、3年後には246、120円になります。合計41、040円の値上げです。②給与収入300万円(所得192万円)の方は国保料が現在の282500円から毎年18130円ずつ値上がりし、3年後には336、890円になります。合計54、390円の値上げとなります。しかも、4年目、5年目以降は値上げがされないとは限りません。

市民の声をよく聞き議論をつくすべき!
 私たちは18日の懇談会でも、赤字解消策については時間をかけて議論をつくし、26日だけで結論をだすのは早急すぎると主張していました。26日、運営協議会での当局の説明を聞いて、委員の皆さんから出ていた意見は、「数字のマジックのようで、よくわからない。」「3回聞いても、よくわからない。他の方がもう一度わかりやすく説明してください。」など、資料にもとづく現状認識もできたとは言えない状態が約3時間続きました。このことは、話し合いに時間をかけることの重要性・必要性を示しています。翌日、2月2日に再度、国保運営協議会が開催されることがわかりましたが、時間をかけて議論をつくすことが、今、切実に求められています。
 昨年、吹田社会保障協議会国保部会(新婦人・生健会・母連・年金者組合・民商など)が話し合いを行った際、当局は、「予定収納率を下げると、保険料を上げることになります。そのことを議会や市民の方に説明をしないで、内部で勝手にはできないと判断している。社会保障の制度として国や府に補助金の増額を言ってきたし、市でも財源確保に努力してきた。保険料で成り立つ制度でもありますから、保険料のあり方というのも検討の課題にならなければいけない。収納率を95%のままでいくとなれば、6億のお金を一般会計から繰り入れてくださいということをやらないといけない。」と回答していました。
 吹田市は、市民にわかりやすく説明をして、時間をかけて話し合いをつくすべきです。

国保緊急集会で怒り!
 この大変な事態に対して、28日(土)夜に緊急の集会を行いました。要求部会部長の村上さんより、この間の、状況や経過などが報告され、事務局からは、当局の値上げシュミレーション(上記)や、今回の問題点などが説明されました。参加者からは「話にならない。急ぎすぎだ。」「市長の命令か?低所得者や無収入の人は、払いたくても払っていけない。民主主義に反すると思う。」「なんか、怒りがこみあげてきた。ちゃんと話し合わんとあかんと思う。」など、急ぎすぎる当局の姿勢に怒る声が相次ぎました。
 村上さんから具体的にどうするかの提案があり、①国保高齢者医療支援室との懇談や、運営協議会の傍聴に参加すること ②さらに署名を広げることが訴えられました。
 土井拡大推進委員長からは、「国保だけではない、国税通則法の改悪や消費税増税、さらに、税務署員による事前調査の動きなど、私たちを苦しめるものばかり。やっぱり、読者や会員を増やして、もっと力をつけなあかん!」との訴えがありました。参加されていたみなさんは、「電話がけや会員訪問でよびかけるわ!」と会場をあとにしました。
 みなさん、「国保料の値下げを求める要望書」署名を早急に集めましょう。また、今後、開催される国保運営協議会の傍聴や、国保高齢者医療支援室との懇談会に参加しましょう!そして、読者・会員を増やしましょう。
吹田民商「いんふぉめーしょん」No.843 12.2.6

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