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商売は目標を持って、計画的に実践してこそ
吹田民商「いんふぉめーしょん」No.741 09.12.7
 11月26日(木)「わが商売を語る会]が開かれました。今回の報告者は千里丘支部の岸田さんです。息子さんと一緒にリフオームを中心に街の便利屋さんを営業しています。

自分は商売がしたい
 岸田さんのお父さんは、大阪市の交通局に勤められていて、とても厳しい方で、子どもの頃、気軽に会話を交わすこともないくらいの家庭で育ちました。その反面、お兄さんから20歳までは「警察の厄介にならんかったら何をやってもいいんや」と言われたくらい、かなりのやんちやもしてきたそうです。
 親戚の方はほとんどが商売をされていて、子どもの頃から「自分は商売がしたい」と思っていたそうです。中学卒業を迎え、まわりが高校へ進学する中、自分は手に職を付けたいと職業訓練校に進学、(2年間で高校卒業の資格も取れるから)在学中に溶接の1級試験に合格しました。

いろんな職種につき商売の勉強
 卒業後、製缶会社に就職しましたが、半年後、車で事故を起こし、周りに迷惑はかけられないと退職。
 友人の誘いで、ミシン販売のセールスマンをすることに、1年の間にトップクラスの売上げを上げるまでになりました。「ここは非常に高い商品を割賦販売でお客に売りつけてる」、こんなことはいつまでもできないと2年で退職。ここで営業のノウハウを身につけました。
 その後、テントの製造、販売、リースの会社に2年間ほど勤め、溶接の技術を生かして、叔父さんの内装関係の会社に就職、ここも1年で退職しました。

いよいよ自営業の道へ便利屋から始めました
 昭和58年、資本金3000円で「便利屋」を始めました。住宅を一軒一軒まわって仕事を探しに歩きましたし、チラシを印刷して1人で何百枚も配る日々が続きました。最初は、水道のパッキンを取り換える仕事やお年寄りに代わって買い物に行ったりする簡単な仕事から始まりました。この仕事はいまもやっています。
 何年か経ったとき、マンションのオーナーさんと知り合い、店子さんが転宅した後のリフォームを一手に引き受けることになり、そこから、リフォーム中心の営業活動を始めました。
 岸田さんがモットーにしていることは、「親切、丁寧できっちりした仕事をする」ことです。このことを徹底してきたことで、お客さんの紹介で仕事が入ってくることが多いと言います。
 また、仕事に自信を持っているから、値引きは絶対しないと言います。

民商に入っていて良かった
 岸田さんは昨年民商で開催された経営塾を受講して、その中で、商売は、目標をもって、計画を決めて、実践に移し、到達を検証することの繰り返しが大切ということを学びました。
 今年は、マンションリフォームの専属契約をあと2軒もてる様に目標を決めていましたが、8月までに目標を達成できました。
 息子さんから、目標ができたから、次の目標をと言われましたが、「今年の目標は達成したから、来年に向けた目標を考える」と功をあせらず、ゆったりした構えで仕事に臨んでます。こうした考えになれたのも民商のおかげ、本当に民商に入っていて良かったと思います。

語る会に参加された方の感想
川西さん(千里丘支部)
 子どものころから、商売がしたいと言う夢を持って、そのことを実現してきたことがすごいと思う。自分も目標をもって、計画を立ててやっていかなければと思いました。
里さん(NT支部)
 岸田さんは、いつも自然体で人と接しているので、こちらもホワンとした気持ちで自然にいられる。そんな岸田さんだからお客さんとの会話の中で仕事の紹介などが出てくるんだと思いました。
竹田さん(片山支部)
 就職して事故にあったり、その後、勤めた会社でも色んな事があったのにめげないで、夢に向かって邁進してきたところが岸田さんのすごいところだと思う。

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